GLOSSARY鋳物用語集

鋳物の母材に巻き込まれた、母材と区別のつく物質。

溶湯が酸素と触れないようにするために溶湯表面に散布するもの。

鋳物の形が細長く、断面が一様なパイプ状のようなものを作る造型法。
その断面の半分に等しい形状を板に切り抜き、これをかき板として案内板に沿ってかきとって鋳型を作る方法。

鋳込み後、鋳型をこわして鋳物に付着する砂を除去する作業。

1 )鍛造に使用される型。上下二型から成り、目的とする鍛造品を上下に二分割した反対の形(雌型)が彫刻されているもの。特殊鋼が用いられる。
2 )金属製の鋳型。鋳物の形状が精密な輪郭を要し、製作個数の多い場合に用いる。

黒鉛で空気に触れる面を覆い、酸化を防ぐ。

鋳型を作る際に用いる木製の模型。
現物型・部分型(鋳型が複雑な場合に木型を分解できるように作ったもの)・骨型・引き型・掻き型・掠(ｶｽ)り型・組合せ型などがある。

粒状物質の結合したものの中にある細かな空げき。

Fe-c合金などの鋳塊の凝固では通常、始めに凝固する鋳塊外周部の合金濃度が最初の溶湯組成よりも低くなり、
その後、凝固する部分でだんだんと高くなり、中心部や上部の最後に凝固する部分で、最も合金濃度や不純物が濃化するマクロ偏析を示す。
この凝固過程で最初に晶出した結晶の間げきに残存していた濃度の高い液層がその結晶の収縮により鋳塊表面へ流動するため、
鋳塊外周部の合金濃度が高くなり、中心部が低くなる偏析を生じることがある。この偏析のこと。

銅(金属)の削りかす。

（出湯時に）炉を傾けること。

けずりしろ「削り代」（とりしろ「取り代」）

中子を支えたり定位置に保持するために鋳型の空げき部に置かれる金具。

品物と同じ形状の模型。

品物の表面を磨く方法の総称。

化学反応によって、硬化する粘結剤を硬化させる主役をなすものざく巣（多孔質巣）鋳物の最終凝固部に目の粗い部分が現れることがある。
そのできた巣のこと。